【TOEIC難しく? あすから刷新、活用の基準見直しも】
TOEIC難しく? あすから刷新、活用の基準見直しも
TOEICのテストが、5月28日より27年ぶりに変更されます。TOEICは日本の会社の海外勤務とか大学の単位認定の基準になっていることから、より実践に近づける意味からも、難易度がアップすると予想されています。また、電子メールを想定し長文問題を導入したり、さまざまな国の英語に触れる機会が広がったため、聞き取りは従来の米国式に、英国、カナダ、オーストラリア式の発音を加えられるとのこと。運営する財団法人「国際ビジネスコミュニケーション協会」によると「難易度を調整するため、新旧テストの得点の価値は変わらない」としている。
北海道新聞2006/05/27↓
英語力を測る世界共通の試験「TOEIC(トーイック)」の内容が二十八日の公開テストから、二十七年前のスタート以来、初めて変更される。より実践的に、聞き取りで三カ国の発音を追加したり長文を増やし、難易度アップを予想する声も多い。会社の海外勤務や大学の単位認定の基準として定着しているだけに、関係者は「基準づくりにも影響しそう」と変更内容に注目している。
「二時間の試験で二百問はこれまでと同じ。長文は大ざっぱに速読することがポイントです」。五月中旬。EC英会話大通校(札幌)の一室で、「TOEIC強化コース」講師の山口篤さん(51)が説く“新テスト必勝法”に熱がこもる。
二十人の受講者には大学生に交じり、社会人の姿も。製薬大手エーザイの北海道エリアに勤める石倉浩司さん(30)は、八○○点以上が目安の海外事業部勤務が希望。「難易度アップの予想は聞いている。もっと前に受けていればといっても仕方ない」とさばさば。英会話で要点を理解できるレベルの六五○点を目標に据える。
英検(実用英語技能検定)が教育現場で重視されるのに対し、TOEICはビジネス英語の標準テストとして定着。「読む」「聞く」の力を測り、海外駐在や採用試験、大学の単位認定などに活用するケースは国内で二千五百を超す。
運営する財団法人「国際ビジネスコミュニケーション協会」によると、今回の変更では、電子メールを想定し長文問題を導入、さまざまな国の英語に触れる機会が広がったため、聞き取りは従来の米国式に、英国、カナダ、オーストラリア式の発音を加える。同協会は「難易度を調整するため、新旧テストの得点の価値は変わらない」としている。
これに対して、海外企業研修の選抜でTOEICを活用する北電は「とりあえず新テストの中身を数回見る。難易度次第では基準の見直しもある」と様子見の構えだ。道教委は公立中学、高校の英語教員採用試験で七三○点以上の得点を持つ受験者は試験の一部を免除しており、「来年度以降の基準は検討する」。また八○○点以上だと一−三年のすべての英語単位(十五単位)を免除する帯広畜産大も変更を見極めたいとする。
国際ビジネスコミュニケーション協会は、さらに実践的な英語力を測る狙いから、この秋にも「話す」「書く」の能力を測る新テストも導入する予定だ。